繁栄の花①

星新一の短編の中に『繁栄の花』という題の作品があります。 国語の教科書にも採用されていたので、ご存知の方も多い。

なぜ、このポピーが『繁栄の花』かというと、、、 今、街のあちこちで爆発的に増えているからです。

植え込みにさりげなく『植えてますよ』という顔してますが、コレ、勝手に生えてるんです。 数年前から雑草化してるのは見かけていましたが、その増え方がかなり凄まじい。

かなり生命力・繁殖力があるらしく、一本見かけたら翌年にはその辺りにひと塊り茂みができるほどです

それこそが『繁栄の花』を思い出した、1番の要素。

とある惑星から友好の証として贈られた花。 虹色の花を咲かせて、香りも素晴らしい。 『どんなに素晴らしくても、この花は決して外に出してはいけない』 そう聞いていたのに、その禁止事項を破って、皆が育てたくなるほど素晴らしかった、その花。

実は、酸をかけても、燃やそうとしても枯れない不死の花だったのです。 しかも、地球のあらゆる植物を駆逐して増え続けてしまう恐ろしい花でもありました。

この花を枯らすには、唯一、特殊な蜂を放つしかない。 それが『繁栄の花』と名付けられた花の正体でした。 そう『繁栄の花』とは。 この短編の題名でもあり、そこに登場するこの花の名前でもあるのです。

一緒にされるのは可哀想かもしれませんが、、、この増え方はかなり凄まじく、ある種の不安にかられるほどなのです。

ネットで検索してみたところ、他にも結構、気にかけている方が居られるようです。 『いったい、日本の雑草らしからぬこの花はナンダ!?』

かつては、セイタカアワダチソウが。クローバーが。 こうやって日本中に広まって行ったのでしょうか、、、

『繁栄の花』の最後。 【繁栄の花を枯らすために】という不毛な理由で、蜂を永久に輸入しなくてはいけなくなった地球。 交換として、地球の貴重な資源が運ばれて行きます。 その惑星の人が地球人ににっこり笑って、こう言いました。 『我々が、繁栄の花と名付けた理由がお分かりでしょう?』

親切なフリして、悪意がある。 もしくは、優しげに近づいてきても、利己的な目的で一方的に利用しようとする。 しかも『禁止事項破った、そちらが悪いんでしょう?』という、、、正当性の裏に隠して。 そんな何ともいえない後味の悪さにゾッとしたことが、よく記憶に残っていた短編でした。 それを、このポピーで思い出しちゃったんですねぇ、、、(⌒-⌒; ) だから、このポピー自体もキライってのは、私のエゴなんですがぁぁあ(~_~;)

さて。話が少しそれましたが。 では、この『繁栄の花』もどきのポピーの正体はなんでしょう? それは、また次回!