お姫様も大変だ、、、

ヨーロッパの王室のお話を集めた本です。

有名なエリザベス一世の母、アン・ブーリンの悲劇話も載ってるし。 (ほんと、ジョージ8世はこの上ないバカ男です(>人<;) ) スペインハプスブルグの話もドイツの話も。

この、表紙。 有名なベラスケスの『ラスメニーナス』です。 主役である中央に立つ幼い王女・マルガリータの話も載っています。

彼女はスペインハプスブルグのフェリペ4世の娘。 強大なスペインハプスブルグに生まれた彼女の生涯は、こんなに短命だったんですねぇ、、、 オーストリアのハプスブルグに、しかも叔父さん(実母の弟)に嫁いだ彼女。 6人産んだ中で、生き残った子供はただ1人。その系譜は孫の代で消えてしまいます。

ハプスブルグ同士の絆を絶やすまいとして、スペインとオーストリア両家で血族結婚を繰り返した結果。 子供が産まれない・産まれても早死にすることを繰り返した、スペインハプスブルグは絶え。 マルガリータの異母姉の系譜になる、隣国フランスのブルボン王家に変わります。 今のスペイン王家はこのブルボン系の子孫です。

血族結婚を繰り返したハプスブルグ。 最後の血の濃さは、兄弟よりも濃かったと書いてありました。 そんな間柄で結婚して、弊害がないわけないですよねぇ

お姫様に生まれても、大変だなぁとしみじみ思いながら読んだ本でした。