べっ甲色の櫛

昔々、柘植の櫛と椿油が髪には良いと聞いた10代のちまは。 柘植の櫛を買ってみました。

でも。 椿油はどう使うのかわからなくて。 柘植の櫛もどうやって手入れをしたら良いのかわからなくて。 結局、放置していました。 最近になって、ようやく分かってきたから、ごそごそ取り出してきました。

元々は、もっと薄い茶色だった、この櫛。 使い込むとべっ甲色になるのだと聞いていましたが、、、 本当でしたね。 椿油に馴染んで、飴色になっています。

京都にはちゃんと職人さんが作る柘植の櫛を売っているお店があって。 この櫛もそこで買ったものです。 買った時にも椿油が塗ってありました。 、、、椿油の使い方も知らない10代の私には、ベタベタするから迷惑だった(笑)

もっと安い、お土産物屋さんの柘植の櫛は、椿油は塗ってない白木のままですから、買ったところはちゃんとしたお店だった訳ですが、10代の私は知らないですからね(笑)

椿油は髪に栄養を与え、柘植の櫛は静電気が起きなくて髪を傷めない。 そんな風に昔から言われてきて、今も受け継がれている、この組み合わせ。

時々、椿油を塗って手入れをするとか、手をかける必要もありますが。 手のかかることは極力避ける風潮になっている昨今。 忙しい日々の中、たまにはそんな時間も必要なんじゃないかなと思っています。