古代朱のお重

辞めた同期が、昔、面白いことを言っていました。 『自分の持ち物は、中古でもそれなりに値段がつくような良いものを買うことにしている。いざという時、全て金に換えられるようにな』 とても頭の良い男性だったのですが、、、その発想にびっくりしました。

え?売ることが前提なの?!∑(゚Д゚)

『使って満足、売って満足。一石二鳥。 何するんでもな、無駄金を減らすことを考えて生きていかないとあかんのや。 世の中何でも、金、金、金や。 お前みたいに、のほほーんと生きてたらあかんねん。 お前も少しはそういう事を考えてみろ!』

、、、さりげなく酷いことも言われておりますが、コレは彼の通常営業なので、別段悪意はございません。

頭が良すぎるせいなのか、少しばかり奴の性格に難があるためなのか。 よく知らない人が、側で聞いていてギョッとするような辛辣なことも、平気で言うことがありました、、、(^_^;)

まぁ、知ってれば大したことはないです。 気にくわない人間とは、口もきかないような奴でしたので、コレは彼なりの親愛表現の1つなんで。 大変わかりにくいんですけどねぇ(^_^;) 彼はそういう逸話に事欠かない人間でした。

なぜ、そんな性格に難のある、辞めた同期を思い出したかというと。 最近、持ち物は少なくしようと思って厳選するってどういう基準でするのかなと考えることがあり、やたらと彼の話を思い出すからです。 まぁ、彼の基準も1つの答えですよね。 『中古でも売れるものを買う』って。

このお重を買った時にも、その話を思い出しました。 骨董屋さんで購入。 一度も使った形跡もなく、勿体無いことこの上ない。

私はしまい込むために買った訳ではなく、この古代朱ならば現代日本でも日常の食卓に使えるものだから。 少し小さめの25センチ四方くらいかな? 写ってるのは一段だけですが、3段重ねのお重で、縁に金が塗ってあります。

さて。どう使うかなぁ