堂上教官っ♡

そう、岡田准一さんを見かける度に思うのは、この作品の実写映画化が原因(笑) 主役を務めたのは榮倉奈々さん・岡田准一さんのコンビでした。

原作であるこの作品は、全部で6冊のシリーズ。 有川浩さんの代表作となりましたね。

言論統制をひかれた世界で、唯一対抗できる根拠法をもつ図書館が舞台。

その架空の法律の元となった『図書館の自由に関する宣言』は実在します。 全ての図書館に掲示されていますが、改めて見た記憶の有る方は少ないでしょうね。 自他ともに認める本の虫である私も、うろ覚えですから。

図書館戦争』は、ラブコメの中に色々な社会問題をくるみこんでいます。 国民が自国内で、銃火器をもって戦わないと守れなくなった『知る権利』『言論の自由』。 そんな世界に仮託して。 現実に、すでに見えない言論統制はありますよね。 『放送(出版)禁止用語』と言われているものです。

図書館戦争は、ラブコメとしても充分面白い物語ですが、どうかじっくり読み込んでみてください』 人に勧める時には、そう、言葉を添えています。

しかし。ラブコメ部分も大好きなので。 ついつい『堂上教官♡』となってしまう訳です(笑) ちまは、スマートかっこいい・小牧教官より、生真面目優等生・手塚くんよりも堂上教官が好きです。 頼れるお兄さん的な、情に厚くて不器用なところ。 照れかくしや、褒め言葉が中々出なくて、ヒロイン・郁の頭をくしゃくしゃと撫ぜる仕草とか。 頭を撫でて貰うのが好きな私にはツボでした、、、(笑)

図書館隊の徽章に描かれたのは『本とカミツレカモミール)の花』。 『カミツレ』がもつ花言葉『苦難の中の力』は、闘争の中での死をも覚悟した隊員の決意に、どんなにか相応しい。

そんな決意を必要とする世界にはなって欲しくないものです。 ハイネは『本を焼く国はいずれは人を焼く』と書いていました。 その言葉が、図書館戦争シリーズを思い出すたびに頭をよぎります。