リメイク版

私は、小野不由美さんがデビューした一作目、ティーンズハート文庫のデビュー作から読み続けてきました。 ファンレターとか、サイン会応募とか送ったことのない「サイレンス・ファン」ですが(笑) 遅筆で知られる彼女の、長年のファンです。

これは、彼女の代表作となった「ゴーストハント」シリーズの、、、リメイク版。 悪霊退治(ホラー)がベースですが、コメディやミステリーの要素もあるシリーズです。

私は、ティーンズハート・ホワイトハートで発刊されたオリジナル版を、まだ持っています。

オリジナル版の全てを、第1刷でリアルタイムに買い続け、読んでいた私には。 これはあくまで「リメイク版」としか言いようが無い。 似て非なるものです。

確かに、オリジナル版とリメイク版、それぞれ一長一短ありますが、、、 一応は、絶版となっていたシリーズを、また多くの方が読むことができるようになったことは喜んでおります。 彼女の代表作でありながら、絶版になっていることを多くの方々がとても残念に思っておられたことを知っているからです。 著者本人によるリメイク版という、あまり例のない発刊になったのも、そのためだろうとも思いますし。

しかし。 Amazonのレビューでも、オリジナル版の読者の方々が、私と同じ複雑な心境が寄せておられましたが、、、 私、そのお気持ちがよくわかりますσ(^_^;)

リメイク版発刊時に、立ち読み程度に中身を確認して「似て非なるもの」だと判断。 その後、あえて読む気にはならなかったのですが。 やっと、「似て非なるもの」を「別物」として読む心積りができたようです。

ふと、読んでみようかと思いたち、図書館で借りてきました。 今もこよなく愛しているシリーズだけに、「似て非なるもの」で記憶が上書きされるのがイヤで、こんなに時間がかかってしまいました。

途中で読むのをやめる可能性も、まだゼロではありませんが、、、 この表紙の中に、懐かしい登場人物たちがいることを楽しみに、読み始めてみようと今は思っています。