さくら さくら②

こちらは、ソメイヨシノの花手毬(笑) 前述の彼岸桜(?)より、大振りな花・ピンクの濃い花。

ソメイヨシノは、人間がいないと子孫が残せない突然変異の短命種です。 山桜などの在来種は、実をつけ種で増やせますが、ソメイヨシノは実がつきません。 当然、種を作ることができません。 全国のソメイヨシノは全て、江戸時代に育成された初代から切り取った枝を、山桜などに接木したもの。 いわば、クローンなんです。

そして、寿命も40年ほど。 山桜が数百年生きることを考えると、明らかに短すぎる寿命です。

それでも、この華やかさが他の桜に勝るから、あっという間に全国に広がって、今や桜といえばソメイヨシノ

桜前線も、クローンなソメイヨシノならではの気象予報なんですよ。 在来種は樹一本一本に個性があるので、ソメイヨシノのように一定条件が揃えば一斉に咲くものではないそうです。

そんな突然変異のソメイヨシノ。 この無邪気な華やかさが、ほんのり哀しい花だから、余計に日本人に好かれてるのかもしれません。