帯の売り文句が、『ワタクシのこと!?』と思わせる(笑) こちらはかなりジャーナリズムなお菓子の本。 ただの『可愛い(≧∇≦)』『美味しい!!』に特化された、お菓子のカタログ本ではありません。 『お菓子新聞』を読んでるような、印象の本です。 とんぼシリーズは、凝り性・マニアな方向けの本だからそうなったのかな??
この表紙。 クラゲか、何かの水生生物の卵に見えますが(笑) これは大垣で売られてる葛まんじゅうらしい。 こんな大量の。 しかも、実際に水にはなって売られているのは見たことない!! しかも、よく見ると型が杯だっΣ(・□・;) 使い込まれた杯に、妙な納得感がある(笑) そうか、大垣ではこうやって製作・販売をしてきたのですね。
地元ではポピュラーなお菓子も、門外漢な私にすると奇妙にみえるといういい実例(笑)
他にも。 柏餅の『柏の葉っぱ』って地域によって木の種類が違うらしい。 その地域分布図も掲載されています。 そういや、丸い葉っぱとひだひだの葉っぱ、どちらも『柏餅』って売られてて、ちょっぴり『なんでやねん!』と思ったことが、、、 でも桜餅みたいに、葉っぱごと食べられる訳ではないから無視をしていた。 そーゆーご都合主義思考な、過去の自分をほんのり思い出したとか(笑)
『けいらん』という餅菓子があるという不思議。 私の知ってる『鶏卵』というお菓子は金色の糸束みたいなお菓子で、どこでもそうなんだと思っていました。
『水羊羹を冬に食べる』?? 『こたつに水羊羹、が冬の定番』?? そんな地域があるのか! アレは夏しか売ってないはずでは?!
などなど。 ふーん。ふぅん。 面白いなぁ。こんなお菓子もあるんだなぁ。 その由来とか、地域に受容されていった経緯とか。 そういうことも書いてある。
地元で駄菓子みたいに扱われている菓子にも、地域性や歴史があるものですね。
著者は神戸っ子なのかな?? フロインドリーブは全国に暖簾分けがありますが、大元は神戸。 著者は全国に暖簾分けされた弟子の店に、たまたま行き合うことも多かった様子。 ひっそりと大きな偉業を成したお店だったんだなと、この本で改めて思いました。
とっても面白い本でした!(≧∇≦)